こんにちは。料理人の佳子です。
前回のブログ「今日もあおぞら」で、もうすぐ梅雨入りと書いたのに、今回はすでに梅雨明けしています。
次のブログをアップする頃には、蝉の大合唱になっているかもしれませんね。
2022年前半があっという間に過ぎました。
まん延防止等重点措置などの制限が解除され、感染もまあまあ落ち着いてきた今は、お客さまが戻ってきたでしょ!とよく言われます。
ご常連さんがたくさんいらっしゃる老舗店や人気店とか、若い人が集まるターミナル立地のお店とかはそうかもしれませんが、開業して間もない新米の飲食店は、回復途上としかいえないかも。
でも、5月、6月と少しずつお客様の数や笑顔が増えてきています。ゆっくりゆっくり前進です。
先月6月に、初めての出来事がありました。
母校、辻調理師専門学校の「開業セミナー」の講師として登壇したのです。
何百人の受講生を前に大教室で…というわけではなく、時節柄、ZOOM配信のセミナーで、母校の教室でパソコンに向かって話しました。
ZOOMが順調に機能するよう、周囲にスタンバイしてくださっている先生方やスタッフの方はいらっしゃるのですが、聴講している人の姿は見えません。ミュートになっているので、音や声も聞こえません。
でも、セミナーの後半にはたくさんの質問がチャットで入り、ああ聞いてくださっていたんだなんとわかります。
セミナーに先立って、かつての担任の先生に「ご縁があって登壇します」と報告した時には、「後輩たちを励ましてやってね」と。
励ましになったかどうかはわかりませんが、元気に明るく話すことを心がけました。
セミナーの数日後、後輩の学生が「聞きましたよ!」と店を覗いてくれました。
辻調に在籍していた時には、学生ブロガーとして学生生活の様子を発信していたし、開業に至る前にはFacebookで8万字以上のブログを書いていたので、それらを読み直すことで、講演の骨子はすぐ決まりました。
やっぱり「書いて残しておく」って大切ですね。
問題は、パワーポイントでレジメをつくること。実は私、これまでパワポを使う機会がありません。まずは仲良しのHちゃんに拝み倒して教えてもらいました。
学生たちは、パソコンではなく、ほぼスマフォでセミナーを受講するそうです。
「画面が小さいので、レジメの1ページには文字を多く書かず、2行ぐらいでわかりやすくまとめてください」と学校から言われています。
簡潔なレジメをつくり、自分が話すことはノートにまとめ、おずおずと提出。不器用な私を見るに見かねて、母校の先生や事務局の方がスタイリッシュなレジメに直してくれました。
美しい!こんなふうにパワポを作るのね(61歳にして知る)。
私も在校時代に、開業セミナーにはすべて出席。自分の開業に大変役に立ったので、そのお礼がしたい、後輩たちの役に立ちたいという思いで、あっという間に1時間のセミナーを終えることができました。
その日のランチ営業は休みましたが、夕方に予約が入っていたので、店に飛んで戻り、仕込みにかかりました。
昼間にがんばったご褒美なんでしょうか。その夜は満席で、新しく来られたお客さまを2組4人お断りしたほどでした(ちなみに、そんなことはめったに起きませんよ、念のため)。
このセミナーは卒業生も聞けるので、かつての同級生のKさんやMさんが聴講してくれました。
加えてKさんは、お疲れさん会と称して、おいしいイタリアンをご馳走してくれました。
持つべきものは仲良しの同級生でしょうか(笑。
本当に1歩1歩しか進めないことを「進歩」というんだなとか、目の前にチャンスの女神さまが来ることもあるんだなとか、助けてくださる人や応援してくれる仲間が私の周りにはたくさんいるんだなと、心から感謝したセミナーでした。
7月は誕生月。真上には真っ青な夏の青空。
食堂あおぞらの季節です。高気圧にのって、ブンブン飛ばします!