食中酒とは、食事の最中に楽しむお酒のこと。 寿司と一緒に日本酒を飲む、肉料理と一緒に赤ワインを飲むといった風景をイメージしたときに登場する酒が食中酒にあたるんだろう。
「蒸留酒は、料理とは合わない」。そんな西洋の酒文化のスタンダードを覆す蒸留酒が、日本にある。料理を活かし、料理に活かされる「本格焼酎」は、日本の食卓で、料理と一緒にたしなむ食中酒として長い間親しまれている。
蒸留酒としては高くないアルコール度数(25度が一般的)も料理に寄り添ってきた酒ならではだろう。ストレートやロックはもちろん、お湯で水で、ソーダで。飲み方は多種多様。銘柄に合わせて、料理に合わせて飲み方を選べる愉しみ方の豊富さも食中酒として親しまれる理由のひとつだ。本格焼酎の文化は、食文化と共にあり。食と酒が共に響き合うひとときを味わうという、新しい選択肢だ。
さて、“奄美はいいよ〜”って薦める方が何人もおられたし、黒糖焼酎は以前から好きだったので、「黒糖焼酎研修」ということで奄美大島に行ってきた。あべの黒糖焼酎推奨協会(AKSRA)のF理事長(勝手に協会作って、理事長に就任してもらったことをお詫します🙏)から推薦された「富田酒造場」の会長から原料の黒糖に、製造方法、味わい方飲み方についてなどを工場で直に教えてもらった。役に立ったなぁ〜、勉強になったなぁ〜。※添付の写真がその時のレジュメ
そして夕食で、黒糖に由来する甘い香りとかすかな酸味、ココナツのような香りが特徴の酒と料理との相性の調査だ。
金目鯛のような味が濃い目で油の乗った魚の刺し身を甘くて濃い醤油をつけて、黒糖焼酎と合わせてみた。“イケるね、こいつ” 豚の三枚肉を昆布出汁(黒糖焼酎と塩で味付け?)で炊いたものと一緒に。“これもいいね!” 味わいは個人的感覚のものだから他人に押し付けるものじゃないけど、黒糖焼酎は食中酒としては万能選手かもね。案外食後酒として、甘い小豆餡と一緒に、塩っぱいチーズと合わせたり、フルーツとの相性も良かったりかもしれないね。
これからも黒糖焼酎の勉強は続くね。食堂あおぞらでは、黒糖焼酎「長雲(ながくも)一番橋」を入れました。一緒に研究しましょう。