04 コケツ、マロビツ、カケヌケマス。

初春のお慶びを申し上げます。料理人の佳子です。
2022年も無事に明け、そろそろ日常の生活に戻っておられるころでしょうか。

食堂あおぞらはおかげさまで、2021年の大晦日までお客さまをお迎えすることができました。グランドオープン以来2か月、たくさんの方に愛していただき、楽しんでいただき、心から感謝いたします。たくさんのご祝儀、たくさんのお花、たくさんのお祝いの品や言葉をいただきました。ありがとうございます。本当に、ありがとうございました。

年末には辻調の先輩で、「トラットリア・リネアセッテ」の梅尾和彦シェフが「お祝いだよ、あおぞら色の」と、青いゼスターグレーターをもってきてくださいましたし、大晦日にはスティールパン奏者の黒田伊佐子さんと飄々として顎髭がお似合いのご夫君がいらしてくださり、餅花をいただきました。新年の間しばらく飾りますので、お楽しみに。

お正月は1日から6日までお休みをいただき、明日7日に初営業をいたします。
先だってご紹介したように、7日から9日は「金亀」飲み比べ(振る舞い酒)イベントをいたしますが、お酒を嗜まない方は通常通りお食事をお楽しみください。

さて、2022年。朝ドラの主題歌を、「人工知能」が歌うようになったのかと感心していたら、AIさんという歌手でした。もともと音楽の世界は疎いのですが、2か月間、ひたすら長時間労働をしていたら、世の中の流れに取り残されましたわ(笑。
そんな私の今年の目標は「姿勢を正す」。
物理的な点からいうと、高齢になるにつれ、背中が丸くなったり、筋力が落ちたりすることによって、食べ方や歩き方、立ち方が汚くなってきたなあと自覚しているからです。意識して姿勢を正しい位置に戻したり、仕事の合間を縫って毎日30分ぐらいはストレッチをしたり、背筋や腹筋を鍛えなくてはと思います、マジに。

もう一つ、精神的な点からいうと、目の前の課題ばかり片付けていると、こころの姿勢は希望する位置にならないなあと思うからです。
忙しく働くだけでも毎日は過ぎていきます。職業的に必要なものをインプットするのは当たり前ですが、それ以外のインプットがまったくできなかった。特に、この2カ月は、映画を見たり、本を読んだり、勉強をしたり、お芝居を観に行ったりができず、心の姿勢というか、バランスが歪になっているのを正すことができませんでした。
ひたすら今日と明日の準備をするだけで、いかんいかんと思いながら疲れて眠りにつく。ただし、睡眠障害が治って、爆睡できるようになったのはよかったけどね。
定休日を決めてからは、少し時間にゆとりが生まれましたが、最初のうちは足りないものを買いに出かけたり、開店を助けてくださった方にお礼をしたり、認知症が進んだ母の支援をしたりで、わずかな休みはあっという間に過ぎ去ってしまい、正月休暇でやっと落ち着いて考えることができました。

まず、休暇は本を読もう。
新年1冊目の本は高村薫著「空海」(新潮社)。歩き遍路をしている身には、染み入るような本でしたし、高村薫の視点はいつもスルドイなあと思います。春に、お休みをいただいて、四国へ旅立つ予定です。
2冊目、今読んでいるのは、筧裕介著「認知症世界の歩き方」(ライツ社)。認知症という世界を、介護する側ではなく、肝心の本人の視点から見るとどうなのか。それをデザインで解決した本で、元ライターとしては、すげ〜とウナってしまった本です。それに私自身、認知症の母と叔母が身近にいるので、とても参考になります。そうだったのかとガッテンしています。
3冊目として読む予定は、林真理子著「李王家の縁談」(文藝春秋)。そして今年は、ワインの知識をもうちょっと身につけようと思います。飲むのは得意ですが、系統的に勉強しないと、いつまでたっても「おいしい」としか言えないので。これは勤務時間中に少しずつ勉強時間を捻出しようと思います。

75歳になるまで、食堂あおぞらを運営しようと思って始めた飲食ビジネス。ゴールは13年6カ月後。倒けつ転びつ駆け抜けようと思います。
今年もどうぞよろしくお願いします。

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