19 開け、未来の扉。

こんにちは。料理人の佳子です。
毎週月曜日にこのブログ「今日もあおぞら」を更新しているのですが、シルバーウイークに臨時休業をいただき、熊野古道を歩いてきました。そのため、更新が遅くなって、ごめんなさい。
台風14号によるどえらい雨模様だったのですが、考えてみれば台風も自然。
空から道から森から、自然のパワーを体いっぱいに浴びてきました。

熊野でよく見かけたのは、太陽の化身で三本の足がある八咫烏(やたがらす)のマーク。
八咫烏の「八咫」は大きく広いという意味で、三本の足はそれぞれ天・地・人をあらわすといわれています。
熊野本宮大社の主祭神である家津美御子大神(素盞鳴尊)のお仕えで、日本を統一した神武天皇を、大和の橿原まで先導した神武東征の故事に習って、導きの神として篤い信仰があるそうです。
JFA財団法人日本サッカー協会のマークとしても知られる八咫烏。
よき未来をリードしてくれる象徴ですね。

熊野行きのため土日を休ませていただいた一方、連休明けの火曜、水曜の定休日を臨時営業し、今日から通常営業したと思ったら、明日は祝日のため定休と、お客さまを混乱させたかも。申し訳ありません。

昨日も、「連休中に来てみたんですけど、おやすみだったわ」とご常連さんが来てくださいました。
いつもは、ご夫君とお二人でいらっしゃるのですが、「珍しくお一人ですね」。「実は今日は飲もうと思っていたの」。
どうしても飲みたいと思われたのは、今日は就職活動の面接にいらしてがんばってきたから。
見ると、白いブラウスに黒いスカート、黒いパンプスと、いつもとは違うフォーマルなスタイルでした。
就活で健闘したご自分に一献。なんて素敵なんでしょう。

一つの仕事が終わる時も、一つの仕事が始まる時も、その次に新しい扉が開く時です。
そんな時に、自分へのご褒美の一杯をと、あおぞらにきてくださるのは、とっても嬉しいです。
その瞬間に立ち合わせていただけるのは、とても誇りに思います。

「次は夫と来ますね」。
マスターが美酒を、私が佳肴を用意していますので、ぜひ祝杯をあげにいらしてください。
あおぞらに来てくださるお客様と私たちに、八咫烏がよき未来を先導してくれますように。

写真は、元々熊野本宮大社が位置していた大斎原(おおゆのはら)。大きな鳥居に、八咫烏が彫られています。

2 Replies to “19 開け、未来の扉。”

  1. 田村ひろ子

    女子街道5人旅 「熊野古道」のレポートをドキドキしながら読みました。台風14号の影響をもろに受けての旅も、めげずに楽しい旅だったように感じました。無事帰宅出来て何よりでした。お土産の「551」を召し上がりながら、どんなに「ホッ」としたことでしょう。『旅はこれからの日日』に寄り添う、元気の素になりますね。お疲れ様でした。

  2. 鶴見佳子

    ひろ子さん、メッセージありがとうございます。旅は元気の素。ほんとうにそうですね。本当は和歌山の食材や調味料を探し、買い求めてくるはずだったのですが、台風でそれは中止となりました。いつかリベンジの旅に出ます。

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