20 木枯らしが吹く前に。

こんにちは。料理人の佳子です。
朝夕、めっきり秋らしくなってきました。
そろそろ「茄子の揚げ浸し」の幕引き時かもしれません。

今、昭和町界隈では、道路を掘り起こして老朽化した水道管を撤去する工事が少しずつ進められています。
あおぞらの玄関前はすでに終わり、真新しいアスファルトが敷設されました。
地面がピカピカなのはうれしいのですが、そこへゴミが落ちていると目立ちます。
良夫マスターがせっせとゴミや葉っぱを清掃して、水を打ってくれています。

が、お隣さんはあまりゴミ拾いに関心がありません。
玄関前の排水管は、3軒分がつながっています。あおぞらの前の部分は自力で、ゴミと泥を撤去したのですが、お隣さんの分は管理会社がやってくれる・・・はず(連絡したので)。
簡単に排水管が掃除できない仕組みになっているのも問題なのです。

私は毎朝、阿倍野区の西から東へ向かって自転車で通勤してきます。
最近気になって仕方がないのが、昭和町の交差点からあおぞらのある1本目の筋までの歩道の汚さ。
街路樹が何本かあるので、落ち葉が散乱しているし、植え込みにはペットボトルやビニール袋、タバコの吸い殻などが捨てられています。
風が吹けば落ち葉やゴミが舞い散って。あおぞらの方面へ流れてきます。
風が強い日には、さんざんな様子に。
結局、街路樹の下回りを清掃しないと、元も子もないんだよね。

この一画には、事務所、クリニック、飲食店、アパートなどが連なっています。
昔々の日本では、自分の家の前と、左右の家に少しずつはみ出した部分を掃き掃除をして、水を打ったものですが、最近では「掃除?自分がすることじゃないよ」なのでしょうか。
それぞれがそれぞれの建物の前を清掃する「だけ」でも、この通りはきれいになるのにな。
歩道の外側(車道)の縁にたまってゴミは、時々、市の清掃車が掃除をしていますが、歩道側は公共はしないように思います。

そこで、時々、料理人から清掃員になることにしました!
週2回、お天気がいい日、店の仕込みがひと段落ついていた時に、ゴミ袋とゴミはさみをもって街路に出陣します。
お尻のポケットにスマフォをいれて、タイマーを10分にセット。
ジリリとなったら、掃除終了。
10分だけでゴミ袋の半分以上の落ち葉やゴミが収集できますよ。

これをすることにしたのは、友達であり、あおぞらのお客様であるHちゃんに、「長居公園を散歩する時には、ゴミハサミとゴミ袋をもっていくようにしたの」と聞いたから。
ゴミを拾っているHちゃんに「お疲れさん!」と声をかけてくれるのは、必ず男性だそうです。
そういえば、俳優の故渡辺裕之さんが、散歩の途中でポイ捨てされたマスクを拾う活動をしているとインスタグラムで公開していましたね。
それらをちょこっとだけ、真似ることにしたのです。
無理のない範囲が「週2回、1回10分」でした。

一番葉っぱが多いのは、某クリニックと某飲食店の前。
なんで、よその店の前を綺麗にしてやるんだよ!と思わないと言ったら嘘になります。
が、「割れ窓理論」と似たようなものだと思うんですよね。
路上のゴミが放置されていることは、誰もゴミに注意を払っていないこと。
そこにまた次々とゴミが捨てられるようになる。街はどんどん汚くなり、酷くなれば犯罪に結びつくリスクも。
逆に、きれいにしていれば、ゴミは捨てにくくなり、街路に関係する人がきれいを維持し、ルールを守るようになる。
そんな街の価値は上がるはずだし、何よりそこで暮らし、働いている人が気持ちよくなるはず。

せっかくの秋ですもの、この青空にふさわしいきれいな街路でありたい。
でも、落ち葉は容赦なく降り注ぎます。
木枯らしが吹く前に、ちょこっとは街路の美化の成果を上げるのが近い目標。
美化しようとする人の輪が広がればいいな、が遠い目標です。

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