北陸から、例によって3本背負って

阪神・淡路、東日本、熊本、能登半島、大人になってから4つも大きな震災があるなんて、思いも寄らなかった。それにしても日本の震災復興対応の情けなさを嘆きたい。今年の台湾花蓮市の大震災直後の被災された方の避難場所体育館内のプライベートに配慮したテント群の映像を見て、愕然とした。元旦の能登地震から半年以上経過しているのに、未だに段ボールで囲んだスペースのままなんて、もう悲しさを越えて、政府の対策に怒りを感じている。30年前の阪神・淡路の時から何にも改善されていない。何度も何度も経験していながら、この情けなさは何なんだ。いくら円弱経済の落ちぶれた日本であったとしてもだ。そんな嘆きを発しながら、何にもできない、何もしない自分を、これで良いのかと改めて自省している。
元旦の震災で延期していた北陸旅行を行くにあたって、愚痴ってしまった。済みません、重い雰囲気で書き始めてしまったことを謝ります。
街づくりのリーディングケースシティーともいわれている富山市で、注目の路面電車や富岩運河水上ライン船を利用して、岩瀬地区観光。目的は、銘酒を醸す桝田酒造の直営店「沙石」で有料試飲すること。30分2000円で各種満寿泉飲み放題。何十種類もある満寿泉ブランドを飲み分けて味わうわけだけど、結局は全部「満寿泉」なので、違いがわからないのは当たり前なのかな。飲み過ぎで酔いが回って味覚麻痺なのか。ほろ酔いで近くの「酒商田尻本店」で純米吟醸「満寿泉」を購入。
知人推奨の「成政」も純米吟醸酒を買って、恒例になったリュックに背負って駅前へ。「うどん県」を標榜する香川県に負けまいと、「すし県」を目指す富山県は、富山湾の名産魚をネタとして全面に出した寿司を売出中。聞く人によると寿司で名を馳せる隣県石川の金沢市から旨い寿司を求めてくるグルメたちも多いとか。ということで、富山駅前にある名店行列の出きる「廻転とやま鮨」で夕食にした。「廻転」とあるがタブレット注文なので鮨が回ることなく、回っているのはポップメニューや取り皿だけ。景気の良い店長が進める酒は「成政」だという。すでに購入していたので、当方も自己満足しつつ、注文して飲むと、やはりイイね。
次の日は、金沢駅前に今年3月に開店した「SAKE食堂農口尚彦研究所」、酒造りの神様と称される御年92歳の農口尚彦氏の酒蔵(石川県南部の小松市にある)のアンテナショップ的な立ち飲み屋だ。初めて飲む酒ばかり、神様が醸しているからか高価格ばかりだ。ぎりぎり納得できる価格の無濾過生酒純米酒を購入。これでリュックは予定の3本。
持ち帰った3本を食堂あおぞらで、提供しました。

      好評につき、完売しました。つぎの「3本背負って」にご期待を!

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