53 6年目への一歩、未来への一歩。

こんにちは。料理人の佳子です。
食堂あおぞらは本日11月1日に開店5周年を迎えました。
開店以来、お客様、地元の方々、お友達や家族、いろいろな食材や原料を届けてくださる方々、遠い地で応援してくださる方々のおかげで、私も良夫マスターも元気で働くことができています。
心から感謝申し上げます。

毎月1日は、氏神さまにおまいりをしています。
今日は6時に起きて顔だけ洗い、まずはわが家の氏神さまの阿部野神社へ。今日は「おついたち餅」のおさがりをいただけます。
加えて、「どうぞお好きなだけ」と宮司様から「ぎんなん」をいただきました。境内に色づき始めたいちょうの木から落ちた果実です。
お餅のお下がりは朝食のお汁にいれ、ぎんなんは夕食の肴にするつもりです。

北畠や帝塚山の住宅街を抜ける朝散歩は快適です。
瀟洒なお屋敷街なので美しく、各邸宅のお庭が紅葉し始めたので、手軽に紅葉狩りをしている気分です。
朝の空気はひんやりと清潔で、歩いているうちに体が温もり、ちょうどいい心地になります。
早起きは三文の徳とは、こういうことを言うのでしょうね。

次は、お店の氏神さまの阿倍王子神社へ。お店の厨房には、いただいたお札を貼り付けています。
ここは仁徳天皇のご創建と伝えられ、平安時代初期、弘法大師空海が淳和天皇の勅命で、疫病退散の祈祷を修したのだそうです。
平安後期に熊野信仰が興隆すると、京都から和歌山に至る道筋に熊野九十九王子と称されたほど多くの王子社ができ、ここは阿倍野王子となりました。
前にお友達と、天満の八軒家浜から和歌山の紀伊田辺まで歩き、熊野古道に入ったことがあります。
もちろん熊野第二王子と呼ばれたここ阿部王子神社を経由しました。それだけ古い古いお社なのです。

本殿をお参りした後に、私は「春夏冬社」という小さな祠に向かいます。
春夏秋冬から秋だけ抜けているので「あきない」社と読みます。
江戸時代に、天下の台所、船場安土町の商人が信仰していた神々が、明治の神社合祀令で阿倍野へ遷ってこられた由。商売繁盛、事業繁栄、仕事上の安全を司るお社として、お祀りされているのです。
良夫マスターがかつて不動産鑑定士事務所を開設していたのが安土町だったこともあり、よけいに親近感を覚えるお社です。

ここでは、たくさんのお客様にお越しいただける商売繁盛もさることながら、開店のコンセプトを忘れずに守っていけるよう、おまいりをします。

「うまみと香り」が持ち味の料理やドリンクで胃袋を満たし、のどを潤し、あおぞらを見上げた時のように心晴れやかになっていただきたい。
お客さまの楽しい居場所にしていただけるよう、スタッフ一同、調理とサーヴィスに努めます。

この初心を思い出し、忘れないために、小さな一歩でも確実にミッションを実行できるよう努力するために、今月もまた、あきない社におまいりしました。
今後ともどうぞよろしくご愛顧ご支援をお願いいたします。

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