08 ちょびっと痛い話。

こんにちは。料理人の佳子です。この1か月あまり、痛みを我慢してきたけれど、やっと解放されました。今日はちょっと「痛い話」にお付き合いください。

辻調理師専門学校に在籍時代、親指が「ばね指」になったことがあります。
調理、掃除、介護など手を使う人に多い、いわば職業病とでも言える手指の疾患です。
通学してから本格的な調理の時間が増えたせいか、それほど酷使したわけでもないのに手が炎症を起こしました。
ちょうど試験直前だったので早く治療する必要があり、大きな病院の整形外科で、ぶすっと手に注射を打たれました。よく効くんです、これ。

食堂あおぞらを開業してからは、学生時代とは格段に違う調理時間に、とうとう手が悲鳴を上げ始めました。
なんせ朝から晩まで包丁握ってますからね。3月には右手、左手両方がギリギリと痛みが襲ってきました。
朝起きると、まったく手が動きません。いつも体のケアをしてもらっている施術師の先生にマッサージの方法を聞いて試すと、少しよくなるのですが、日に日に痛みが強くなります。

今回は、右手の人差し指と中指、左手の中指と薬指の腱が疲労しています。
特に左手の痛みが激しく、まったく力を入れることができないように。
包丁を握る右手はともかく、どうして左手の方が症状が重いのでしょう。鍋の持ち手を握ったり、重い厨房機器を扱ったりすることで、弱い方の手が痛んだのかもしれません。

いつもの整形外科、「手外科」専門の先生を訪ね、あの注射を打つことに。
狭窄した手の腱にステロイドを打ち込むのですが、麻酔もしませんから、ぶすっ、イデデデ、の数秒を我慢しなくてはなりません。
「おっ、左手の中指、これは狭いぞっ」と先生がつぶやいだほど狭窄が進んでいました。
強い薬なので、左右1本ずつの指にしか注射が打てません。次の注射は2週間以上先ですが、その間に他の指の症状が軽くなったら、打たなくていいよ、と先生はおっしゃいます。

この注射、ほんまに効きます。ただ、あまりにも強い成分なので、一度打ったら、同じ場所への注射は、3か月か4か月は時間をおかないといけません。その間に改善できないと、手術かも。
「手術自体はそんなに難しくはないけれど、術後は1か月は休業してもらわないといけません」と先生。

ひ〜。1か月だって!?
あおぞらのマスターに、「手術をしたら、1か月休業なんだって」と告げると、なんと言ったと思います?
「そんなら、缶詰バーでもするか」
料理担当の私が休むと、食堂あおぞらは「缶詰バーに」になるんだって(笑。
なんとか治ってくれ、と料理の神様に祈っているうち、ステロイドがジワジワを体に入ってきたのか、すっかり治りました。よかったわ、治って。
手外科のU先生と、料理の神様に感謝。

U先生いわく「料理人はね、アスリートと同じだと思ってください。手を使った後は、冷やしてね」。
むむ、アイシングするのね。私、大谷翔平に並びましたか(←大きく出たな)。
もうすっかり改善したので、スルスル調理できてますので、ご安心ください。

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