残暑お見舞い申し上げます。料理人の佳子です。
暦の上ではとっくに秋になっていますが、大阪は引き続き、酷暑が続いています。
お盆明けから夏休みをいただきましたが、良夫マスターは、夏バテしたのか原因不明の腹痛で、開店再開から2日間、お休みをいただきました。マスターのファンの方、申し訳ありません。
一方、料理人は引き続き元気です。が、太りました!
私の胃袋に夏バテの文字はありません。いえ、むしろ、ビールとそうめんのおいしい夏は太るのです。毎年です。
はああ…(涙。そろそろ体を絞らないと。
さて、少し間が開きましたが、前回のブログ、「旅先でもあおぞら」の続きです。
北海道旅行では、千歳市の千歳ワイナリーさん(北海道中央葡萄酒株式会社)を訪問し、工場見学をさせていただきました。1988年創業、北海道余市町の木村農園産のぶどうを100%使った北ワインシリーズと、千歳市特産のハスカップを使ったフルーツワインで知られる醸造所です。
もともとは山梨県勝沼町(現・甲州市)にある中央葡萄酒株式会社の第2支店として創業し、今でも「グレイスワイン」の看板が残っています。
天井の高い醸造所は、札幌軟石で造られた米蔵を再生したもの。深みのある色合いの石蔵造りが素敵です。新千歳空港が近いので、時々、空を飛ぶ飛行機の轟音が響きます。
世界水準の国産・自社製ピノ・ノワールの醸造所を目指し、北の銘醸地に醸造拠点を設けで発進。2011年にグレイスワインから分社独立し、現在の千歳ワイナリーで、北の産地に特化したワインづくりを進めています。
国内の寒冷地で育つピノ・ノワールやケルナーに食指が動くところですが、今回は北海道ならではの「ハスカップワイン」に注目しました。
北海道には、あちこちにアイヌの言葉が使われていて、このハスカップはアイヌ語の「ハシカブ」に由来、〝低木んの上にたくさんなったもの〟という意味なんだそうです。
寒冷地でのみ育つ、青紫色の果実って麗しい。
丸みをおびた円錐形の柔らかいハスカップの実からは真っ赤な果汁が染み出します…(←見たことないくせに)。
ただ、流通に適さないため、生の実が本州に出回ることはほとんどありません。
ビタミンCや鉄分、カルシウムが豊富で、「不老長寿の妙薬」「幻の果実」とも呼ばれているそうで、疲労回復、風邪、貧血性、美容、老化防止などに効果があるとか。これはあおぞらのお客さまにお届けしなくては。
不老長寿とか、美人の源とかにこそ、〝ちむどんどん〟しませんか?
より多くのハスカップ原料を使用した「プレミアムスイート」と、やや辛口の「セミドライ」の3本を仕入れました。
エチケット(ワインのボトルに貼られたラベル)には、ロゴマークである、千歳の鳥ヤマセミが可愛く印刷されています。
グラスに注ぐと、なんといっても綺麗な赤い色が映えます。
爽やかな酸味と甘味で、これは夏のドリンクとしてぴったり!
「これ、やばいやっちゃ」と、お客さまはごくごく飲まれます。
やばい?
おいしいの「やばい」と、まるでジュースのようでごくごく飲んじゃうけどアルコール度が12%あるので知らず知らずのうちに酔いどれてしまいそうな「やばい」の二つがかけられています。
あっという間に3本はなくなり、追加で6本仕入れました。
夏の間に、ぜひ食堂あおぞらでハスカップワイン、お試しください。
写真は千歳ワイナリーさんのHPから拝借しました。