
こんにちは。料理人の佳子です。
先日は、昭和町の空をブルーインパルスが駆け抜けました。大阪・関西万博のイベントの一つで、飛び出して見たら最後の1機のお尻と飛行雲だけが…。ブルーインパルス、速すぎました!
まず、ご報告を。
2023年7月にペットボトルのキャップの収集を始めて丸2年。
開発途上国の子どもにワクチンを送り、子どもたちの未来を守る「世界の子どもにワクチンを日本委員会」の活動(https://www.jcv-jp.org)に協力しています。
たくさんのお客様があおぞらに持ってこられたキャップの総数が、とうとう1万個を超えました!(7月29日時点で、累計23.3kg・10019個)。
同委員会の奥寺憲穂事務局長からは、「素晴らしいことですし、僕らとしては嬉しい限りです。そうやって皆さんでご縁を紡いでいってもらえることが、ペットボトルキャップの回収だけでなく、それを通じた、『子どもワクチン支援』に確実につながるんですから」と声をかけていただきました。
お客さま、ありがとうございます。昭和町の片隅での小さな活動ですが、これからも継続していきます。よろしくお願いします。
さて、予約の電話やメールではお客さまのお名前をうかがいます。お名刺をくださる方もいらっしゃるので、お名前を知る機会はあるのですが、わざわざうかがうことはほとんどありません。
「私は飲食店で名前や素性を明らかにすることはイヤ」とおっしゃる方がいらして、でもよく来てくださるので、お話をしているうちに職業がわかり、その関係で「先生」とお呼びしています。
またある方は、「Yちゃんと呼んで」とおっしゃるので、その方はあおぞらのお客様の中で最高齢の88歳でいらっしゃるのですが、あえてお友達のように「Yちゃん!」とお呼びしています。
女性のお客様、カップルのお客さま、お一人さまのお客さまが多いあおぞらでは、若い男性は珍しいのですが、先日、爽やかな若い男性お二人が夕食を食べにこられました。
大学生かなあと思っていたのですが、サラダを一口食べて「おっ、ビネグレット!」とおっしゃった瞬間に、どこの学生かがわかりました。
「辻調の生徒さんですね」
私が開業前に1年通った辻調理師専門学校の在校生のお二人でした。お酒を召し上がらなかったのは19歳だからなのでしょう。昭和町は学校の近くなので、在校生さんが暮らしているマンションも多いのです。
ソース・ビネグレットsauce vinaigretteは、酢と油を混ぜて作る最もシンプルなソースで、辻調の生徒が学ぶ教科書「基礎からわかるフランス料理」(柴田書店)では、ソースの分類でいの一番に出てきます。
私は、この教科書にしたがってソース・ビネグレットを作り、提供する前にソースと、フルール・ド・セル(時間をかけて結晶させた大粒の塩)を野菜に和え、最後に黒胡椒をふっています。
一般的には「フレンチドレッシング」の名で知られています。そう言ったら、おわかりですね。
調理のお仕事をされていない人は普通、「このドレッシングおいしいですね」などと、ソースではなく、ドレッシングという言葉をお使いになります。
ビネグレットと出た瞬間に、ドレッシング派ではなく、ソース派の人たちなのだとわかり、それからお話を少ししました。
卒業前にフランス旅行をしたいので、アルバイトをしながらコツコツ貯金している、と。
うわあ、まじめで素敵だなあ。
私なんて50代後半で入学したものですから、通学するだけで精いっぱいで、アルバイトをする体力など残っていませんでした。卒業前に、スペインに行きましたが、貯金を減らしただけ。
若い生徒さんたちは学校で学び、アルバイトをしながら、未来への布石を敷いているんだなあとうれしく、心強く思いました。
いよいよ8月、夏のど真ん中です。
熱中症にお気をつけて、お健やかにお過ごしください。時々、あおぞらの扉をあけに来てくださいね。
佳子ちゃん、色々なお客様との出会いが、日日の元気につながっているように感じます。佳子ちゃんの「あおぞらの扉」を開けに行きたい・・・その思いを大切に、猛暑の夏を歩いております。佳子ちゃんも熱中症に気をつけてくださいね。